「どうだった?」と聞くより、5つの言葉で聞くほうが、ずっと答えやすい
こんにちは。塾業界で20年以上、中学受験塾の塾長も務めてきたまつもも先生です。
今日は、5W1Hについてお話しします。これまでの記事でお伝えしてきた「質問を小さくする」「具体的に聞く」——その具体的なやり方の一つです。
5W1Hとは
聞いたことがある方も多いと思いますが、あらためてご紹介します。
5W1Hとは、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって」をまとめた言葉です。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰が)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どうやって)
もともとは新聞記事の書き方などで使われる考え方ですが、子どもに説明を求めるときにも、とても役立ちます。
なぜ、5W1Hが良いのか
「おもしろかった」しか出てこない子への質問術の記事で、**「質問を小さくする」**とお伝えしました。5W1Hは、この「小さくする」を、さらに型として整理したものです。
「今日、学校どうだった?」——これは大きすぎる質問です。子どもは何から話せばいいかわかりません。
でも、5W1Hに分けて聞くと、こうなります。
- 「いつのこと?」
- 「どこであったこと?」
- 「誰が出てきた?」
- 「何をしたの?」
- 「なぜそうなったの?」
- 「どうやって解決したの?」
**一つひとつは、答えやすい小さな質問です。**大きな話を、6つに分けて聞いているだけなのです。
読書感想文にも、そのまま使える
これは、読書感想文の材料集めにも、そのまま使えます。
- 「誰が出てくる話?」
- 「いつ・どこでの話?」
- 「主人公は何をした?」
- 「なぜそうしたと思う?」
- 「どうやって解決した?」
6つ聞き終わるころには、もう感想文の材料がそろっています。読書感想文の記事でお伝えした「話したことをメモする」——そのメモを取るときの見出しとして、5W1Hはそのまま使えます。
作文にも使える
作文の基本の型で、「見た・聞いた・した・思った」をくわしく書く、とお伝えしました。5W1Hは、そのもう少し手前の段階、つまり出来事全体を整理するのに向いています。
運動会の作文なら——
- いつ(何年生の運動会で)
- どこで(校庭で)
- 誰が(自分と、リレーのチームが)
- 何を(バトンを落としてしまった)
- なぜ(緊張していたから)
- どうやって(それでも走りきって、順位を取り戻した)
——これだけ埋まれば、もう作文の骨組みができています。あとは「はじめ・なか・おわり」に並べるだけです。
説明文の要約にも効く
実は、5W1Hは、説明文の内容整理にも使えます。とくに——
- 何を(話題は何か)
- なぜ(理由・根拠は何か)
この2つは、説明文の基本でお伝えした「話題」と「結論」に、ほぼ直結します。「この文章、何について、なぜそう言っているの?」——この聞き方は、5W1Hの応用です。
すべての質問に使う必要はない
ここで、大事な注意点をひとつ。
6つ全部を、毎回聞く必要はありません。
そのときの話に合わせて、必要なものだけ使ってください。感想文の材料集めなら「誰が・何を・なぜ」が中心になることが多いですし、日常の報告なら「いつ・どこで・何を」で十分なこともあります。
必要なものだけ選んで使う——そんな感覚で持っておいてください。
家庭では、紙に書き出して使う
家庭でのおすすめは、紙に「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって」の6項目を書いておくことです。
「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どうやって」——それぞれの項目に、思いついたことを書き込んでいく。全部埋まらなくても大丈夫です。埋まった分だけ、話す材料が見えてきます。
子ども自身にも、この6つを教えてあげてください。慣れてくると、自分で自分に問いかけながら、話をまとめられるようになります。これは、感想文でも、日記でも、将来のレポートでも、ずっと使える力です。
まとめ
- 5W1H=「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって」
- 大きすぎる質問を、6つに分けるための道具
- 読書感想文の材料集めにそのまま使える
- 作文の骨組みを作るのにも使える
- 説明文の「何を・なぜ」は、話題と結論に直結する
- 全部使う必要はない。必要なものだけ選んで使う
次にお子さんに何かを説明してもらいたいとき、「どうだった?」の代わりに、5W1Hのうちの一つを、聞いてみてください。

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