【塾講師が解説】子どもにとって国語の文章は”外国語”|だから苦手になる

「あんなに普段はよくしゃべるのに、どうして国語のテストになると点が取れないんだろう?」「教えてあげたいけど、どう教えればいいのかわからない…」——そんなふうに感じたことはありませんか?

はじめまして。塾業界で20年以上、塾長も務めてきた国語指導の講師です。主に小学3年生〜6年生を教えています。私が授業で大切にしているのは、「わかりやすく教える」のはもちろん、その先の”子どもが一人でも解けるようになる”ことです。

今日は勉強法の前に、いちばん大事な”大前提”をお伝えします。これを知るだけで、お子さんへの見方も、教え方も変わります。

大人には、子どもの「わからない」が見えない

国語の苦手をいちばん理解しづらいのは、実は私たち大人です。なぜなら、大人は文章を読めば”自然とわかってしまう”から。だからつい「読めばわかるでしょう?」と思ってしまいます。

でもそれは、大人が長い年月をかけて、無意識にできるようになっただけ。子どもは今、その力を育てている最中なんです。

子どもにとって、国語の文章は「外国語」と同じ

ここがいちばん大切なポイントです。

子どもにとって、国語に出てくる文章は、私たち大人が外国語を読むときと同じ感覚なんです。

想像してみてください。知らない単語だらけで、言い回しも難しい英語の長文を渡されて、「読めばわかるでしょ、さあ答えて」と言われたら——どうでしょう。手が止まりますよね。

子どもが国語の文章を前にしているのは、まさにこの状態です。普段の会話では困らなくても、文章には知らない言葉や難しい言い回しがたくさん出てきます。会話は”母国語”、でも国語の読解は”外国語”。だから、おしゃべりが得意な子でも、国語は苦手になるのです。

「どう教えたらいいかわからない」の正体

多くの保護者の方が「教えてあげたいけど、どう教えればいいかわからない」と悩みます。その正体も、ここにあります。

大人は、文章をスラスラ読めてしまいます。だからこそ、子どもがどの言葉で・どの部分でつまずいているのかが見えません。つまずきが見えなければ、何を教えればいいのかもわからない——だから「どう教えたらいいの?」と手が止まってしまうのです。

でも、お子さんにとって文章が”外国語”だとわかれば、見方は変わります。「読めばわかるはず」ではなく、知らない言葉を一つずつ一緒に増やしていく。外国語を一緒に学ぶ気持ちで向き合うことが、国語を伸ばす正しい入り口です。

算数と違って「答えが一つじゃない」から難しい

もう一つ、国語がつかみどころなく感じる理由があります。算数は答えが合っているか間違っているかハッキリしますが、国語は「なんとなくこれかな?」で選べてしまう。なぜ合ったのか・間違えたのかが本人にもわからないので、対策しにくいのです。

ですが、実は国語にも、ちゃんと”答えの根拠”があります。「なんとなく」をやめて、文章の中の根拠を見つける読み方を知れば、国語の答えはちゃんと決まります。

だから、国語の苦手は必ず直せる

ここまでをまとめると——

国語が苦手なのは、能力が低いからではありません。子どもにとって文章は”外国語”だから、難しくて当たり前。大人は読めてしまうから、子どものわからなさに気づけないだけ。そして「なんとなく」で解く癖があるだけ。

つまり、国語の苦手は”才能”の問題ではなく、”仕組み”を知らないだけ。仕組みがわかれば、お子さんは一人でも解けるようになります。

次回からは、その具体的な方法を一つずつお伝えしていきます。まずは「うちの子にとって、これは外国語なんだ」と知ってあげてください。それが、国語が得意になる第一歩です。

まとめ

  • 大人は読めばわかるので、子どもの「わからない」に気づけない
  • 子どもにとって国語の文章は「外国語」と同じ
  • 国語は「なんとなく」で解けてしまうから、つかみどころがない
  • 国語にも根拠はある=正しい読み方を知れば必ず伸びる

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