こんにちは。塾業界で20年以上、中学受験塾の塾長も務めてきたまつもも先生です。
以前、二字熟語の成り立ちについてお話ししました。今日はその続編、三字熟語です。三字熟語も、成り立ちのパターンを知れば、丸暗記ではなく”仕組み”で理解できるようになります。
三字熟語のカギは「どこで区切るか」
三字熟語を見たら、まず考えてほしいことがあります。
「この言葉、どこで区切れる?」
たとえば「新学期」。「新学+期」ではなく「新+学期」ですね。「運動会」は「運+動会」ではなく「運動+会」。この区切りが見えると、意味は自然にわかります。
三字熟語の多くは、「1字+2字」か「2字+1字」のどちらかでできています。ここから、代表的なパターンを見てみましょう。
パターン1:上の1字が、下の2字をくわしくする(1+2型)
新記録(新しい→記録)、好都合(好ましい→都合)、大成功(大きな→成功)のように、上の1字が下の2字を説明するタイプです。
パターン2:上の2字に、1字がつく(2+1型)
運動会(運動+会)、入学式(入学+式)、消防車(消防+車)のように、2字の熟語に1字が付け足されるタイプです。
このタイプの仲間には、「的・性・化」がつく言葉もあります。積極的、可能性、国際化——高学年の文章にどんどん出てくる言葉たちです。「〜的=〜のような性質」「〜化=〜に変わる」と知っておくと、説明文がぐっと読みやすくなります。
パターン3:打ち消しの1字がつく(不・無・非・未)
不可能(可能ではない)、無関心(関心がない)、非常識(常識ではない)、未完成(まだ完成していない)——二字熟語のときにも登場した打ち消しの4文字です。この4文字は三字熟語でも大活躍します。
この4文字、覚え方があります。「無・未・非・不」で「ムーミンのひふ」。——教室でこう教えると、子どもたちは笑いながら、二度と忘れません。ぜひお子さんに教えてあげてください。
パターン4:1字を3つ並べる
衣食住(衣+食+住)、松竹梅(松+竹+梅)、市町村(市+町+村)のように、対等な1字が3つ並ぶタイプです。数は多くありませんが、知識問題で問われやすい定番です。
区切りがわかれば、初めての言葉も推測できる
二字熟語のときと同じで、成り立ちがわかる最大のメリットは推測できるようになることです。
たとえば「無計画」を初めて見ても、「無+計画=計画がないこと」と分解できれば、意味はもうわかっています。読解の途中で知らない三字熟語に出会っても、止まらずに読み進められるのです。
親子で「区切りクイズ」
家庭では、二字熟語の「どのタイプ?」クイズの三字熟語版、「どこで区切れる?」クイズがおすすめです。
「消防車はどこで区切れる?」「じゃあ、非常識は?」——ドリルや教科書に出てきた三字熟語で、ぜひやってみてください。区切りを探す目は、そのまま言葉を分析する力になります。
まとめ
- 三字熟語は、まず「どこで区切るか」
- 基本は「1+2型」か「2+1型」(+1字が3つ並ぶ型)
- 「的・性・化」と、打ち消しの「ムーミンのひふ(無・未・非・不)」を知っていると強い
- 区切りがわかれば、初めての言葉も推測できる
- 家庭では「どこで区切れる?」クイズ
次にお子さんとドリルを開いたら、三字熟語をひとつ選んで「これ、どこで区切れる?」と聞いてみてください。

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