お子さんの音読、最近聞いたのはいつですか?
こんにちは。塾業界で20年以上、中学受験塾の塾長も務めてきた国語指導の講師です。
主に小学3年生〜6年生を教えています。
以前の記事で、子どもにとって国語の文章は”外国語”と同じというお話と、語彙力の増やし方をお伝えしました。今日はその続きとして、家庭でできるいちばん手軽で、いちばん効果的な方法——音読についてお話しします。
音読のいちばんの効果:「どこでつまずいているか」が見える
音読のいいところは、子どもがどこでつまずいているのかが、はっきりわかることです。
実際に聞いてみると——
- 言葉の切れ目がおかしい
- 1行飛ばして読んでいる
- 知らない言葉のところで、急に声が小さくなる
親が思っている以上に「読めていない」ことに気づくかもしれません。
でも、それでいいのです。黙読では、このつまずきは絶対に見えません。音読は、お子さんの”読み”の状態がそのまま聞こえてくる、いわば健康診断のようなものです。
読めなければ、解けません
当たり前のようで、見落とされがちな事実があります。
読めなければ、解けません。
読解問題の点数が取れないとき、私たちはつい「解き方」を教えたくなります。でも、そもそも文章が読めていなければ、どんな解き方も役に立ちません。まず「読めているか」を確かめる——その一番かんたんな方法が音読です。
やり方:聞いてくれる人がいるだけでいい
音読には、聞いてくれる人が必要です。お子さんの音読を聞く時間を作れる方は、ぜひ聞いてあげてください。特別なコメントはいりません。聞いてもらえるだけで、子どもは真剣に読みます。
忙しくて聞けない日は「ぬいぐるみ」に聞いてもらう
とはいえ、仕事に家事に育児に——毎日聞く時間を作るのは、正直むずかしいですよね。
そんなときは、ぬいぐるみなどを相手に音読するのがおすすめです。「聞き手」がいるつもりで読むだけでも、黙読とはまったく違う効果があります。毎日でなくても、ときどきお家の方が聞いてあげて、ふだんはぬいぐるみ担当——それで十分です。
まずは「最後まで読み通す」経験値を
音読で目指してほしいのは、上手に読むことではありません。
長い文章でも、最初から最後まで読み通す——この経験値を積み上げてほしいのです。
途中でつまずいても、かまいません。最後までたどり着けた、という経験の積み重ねが、「長い文章を見ても嫌がらない子」を育てます。テストで長文を前にしたとき、この差は大きく出ます。
まとめ:音読は、家庭でできる最高の”診断”と”トレーニング”
- 音読すると、どこでつまずいているかが見える
- 読めなければ、解けません——まず「読めているか」の確認から
- 聞く時間がない日は、ぬいぐるみが聞き役でOK
- 目標は上手さではなく、最後まで読み通す経験値
今日の音読の宿題、ちょっとだけ耳を傾けてみてください。お子さんの「今」が、きっと聞こえてきます。

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